乳児の湿疹はどのようなものが多いのか?
■乳児の湿疹はどのようなものが多いのか?
一般に、乳児は湿疹が出やすいといわれています。
乳児とは、生後から1歳までですが、
この時期は、皮脂分泌が多かったり、
皮膚の厚さが薄く、外界からの刺激に弱い
ということがあったり、角層の水分保持力が
低いといういろいろな要因から
乳児は湿疹がでやすいといえます。
では、乳児の湿疹や皮膚疾患ではどのようなものが
多いのかというと、
これは、病院ごとの統計により違いは生じますが、
たとえば、国立小児病院皮膚科の0歳~1歳の
統計によると、
1.アトピー性皮膚炎 30%
2.その他の湿疹・皮膚炎 24%
3.母斑類 8%
4.血管腫 7%
5.真菌性疾患 5%
6.生理的変化 4%
7.膿皮症 4%
8.紅色汗疹 3%
9.ウィルス性疾患 2%
10.虫刺症 2%
11.その他 11%
(Derma.新生児・小児皮膚疾患診療マニュアルNo.93より引用)
となっています。
つまり、半数は
アトピー性皮膚炎と
その他の湿疹・皮膚炎
となっています。
これらは、いわゆる乳児湿疹といわれているものですね。
興味深いのは、アトピー性皮膚炎が多いということです。
つまり、アトピー性皮膚炎は、0歳から発症するということ
です。
これについては、知らなかった方も多いのではないでしょうか?
実は、我が子もアトピー性皮膚炎だったのですが、
生後0ヶ月から湿疹が出ました。
この時は単なる乳児湿疹と思っていたのですが、
実はアトピー性皮膚炎だとわかったのは、
だいぶ先で、3~4ヶ月後でした。
通常の人なら、自分の赤ちゃんがアトピー性皮膚炎であることを
信じたくないものです。
つまり、湿疹が出ても、アトピー性皮膚炎ではないだろうと
思うのですね。
ですが、そのことがかえって、治療を先のばしにして
逆に湿疹を悪化させてしまうことがあるので、
まずは、乳児湿疹が、アトピー性皮膚炎なのか、
そうでないのか(つまり単なる乳児湿疹)ということを
判断することがとても重要です。
その場合、あるバイアスをかけずに、
客観的にみて、どうなのか
を判断しないといけません。
「アトピー性皮膚炎でなければよいのにな」と思うことは
何も不思議なことではありません。
が、我が子のことを思うのなら、もしや
アトピー性皮膚炎なのでは?
と疑うことも大切です。
しかし安心してほしいのは、
乳児湿疹にしろ
アトピー性皮膚炎にしろ
命がなくなることはありません。
ですので、あまり悲観的にならず(といっても無理ですが)
対応することが大事です。
