ちょっと詳しい食物アレルギーの話
■ちょっと詳しい食物アレルギーの話
食物アレルギーについて、ちょっと詳しく説明しますと、
生体の反応としては、
①アレルゲン特異IgE抗体が関与する反応
②アレルゲン特異IgE抗体が関与しない反応
に大きく分けられます。
また、食べ物を食べてから症状がでるまでの時間として
①即時型反応
②非即時型反応
に分けられます。
即時型反応とは、食べ物を食べてからすぐに反応がでる
ものです。
たとえば、ある食べ物を食べてその後1~2時間以内に
湿疹やじんましんが出たとすると
それは即時型反応になります。
非即時型は、その名のとおり、すぐに反応がでないもので、
たとえば食べ物を食べた次の日に反応が出たりと、
遅い反応のことです。
①アレルゲン特異的IgE抗体が関与する反応
②アレルゲン特異的IgE抗体が関与しない反応
とは、ちょっとややこしくなりますが、
まず、人間には抗体というものがあります。
その抗体のなかで、IgEという抗体があります。
抗体というのは、免疫の役割をはたすものなのですが、
その中でも、IgEという抗体は
アレルギー反応に関与する抗体です。
あるアレルゲンにくっつく抗体が
特異的IgE抗体です。
ある食べ物に含まれているアレルゲンに
くっつくのが特異的IgE抗体です。
その特異的IgE抗体は、アレルゲンが入ってきたら
反応します。
そしてその反応によってマスト細胞という細胞から
化学伝達物質が放出されて、
それにより、湿疹がおこったりします。
これが、
①アレルゲン特異的IgE抗体が関与する反応
です。
また、IgE以外の免疫グロブリンや補体、細胞性免疫
などが関与して、湿疹などを起こすのが
②アレルゲン特異的IgE抗体が関与しない反応
です。
といっても、出た湿疹だけを診ても
どちらの反応なのかはわかりません。
多くの食物アレルギーといわれるものは、
①アレルゲン特異的IgE抗体が関与する反応
が多いです。
ですので、食物アレルギーの検査をする場合に
IgE抗体の検査をしたりします。
また、0歳児では、
卵、牛乳、小麦の食物アレルギーが
特に多く、0歳児の食物アレルギーの
約90%はこの卵、牛乳、小麦の3つが
原因とされています。
そして、年齢が上がるにつれて、どの食べ物の
食物アレルギーが多いのかのパーセンテージは
変化します。
つまり、食物アレルギーは年齢によって影響をうける
食べ物が変化してくるので注意が必要です。
乳児では乳児に起こりやすい食物アレルギーを
把握することが重要です。
