ステロイドとは何か?
■ステロイドとは何か?
3個の炭素6員環と1個の5員環からなる骨格、
ペルヒドロシクロペンタノフェナントレンをもつ
化合物をステロイドという。
ということですが、これでは何のことかさっぱり
わからないと思います。
要はある化合物の骨格がステロイドなわけです。
そして体には、
・卵胞ホルモン(エストロゲン)
・男性ホルモン(アンドロゲン)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)
・副腎皮質ホルモン
などのホルモン類がステロイドであります。
つまり、体の中にステロイドはあるのです。
そして薬として使われるのが、
ステロイド外用剤、ステロイド内服薬、
ステロイド注射薬
などのものです。
ステロイドと聞くと、ステロイド軟膏を思い浮かべると
思いますが、
病院では点滴や注射薬としてもステロイドは使用されて
います。
●ステロイドの作用
ステロイド薬の作用ですが、
大きく、抗炎症作用と免疫抑制作用をもっています。
抗炎症作用とは、炎症を抑制する作用です。
細胞に作用して、プロスタグランジン、トロンボキサン
ロイコトリエンなどの炎症性メディエーターの産生を
抑制することによって炎症を抑えます。
また、マクロファージからのインターロイキンⅠ、
T細胞からのインターロイキンⅡ産生を抑制、
B細胞とヘルパーT細胞に作用して抗体産生を抑制します。
これは一部の作用ですが、このような作用があり
抗炎症作用と免疫抑制作用を示します。
湿疹やアトピー性皮膚炎では、
湿疹を治す作用となります。
ステロイド外用剤は、湿疹性の皮膚疾患において
基本的な治療となっています。
世間一般では、ステロイド=副作用が怖い
というイメージがあると思いますが、
医療従事者の中では、ステロイド使用は
当たり前のものとなっています。
ステロイド外用剤は、5段階のランクによって
分けられています。
アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイドを使用することが
スタンダードとなっています。
ステロイドに限らず薬には副作用はありますが、
乳児のアトピー性皮膚炎で、マイルドやウィークなどの
弱いステロイドを使用している分には、
副作用はそんなに多いものではありません。
むしろほとんどないといった方がよいかもしれません。
また、乳児のアトピー性皮膚炎でも
軽症では、ステロイドを使う必要はない場合もあります。
ステロイドは、体の場所によって薬の吸収率が異なってきます。
たとえば、前腕部に比較して顔では、13倍の吸収率となります。
また頸部では6倍となります。
このように部分によって吸収率が違うので、特に顔に
ステロイドを塗る場合は注意が必要です。
