肥満細胞が放出する化学伝達物質
■肥満細胞が放出する化学伝達物質
食物アレルギー反応では、肥満細胞にくっついている
IgE抗体にアレルゲンが結合することによって、
肥満細胞が化学伝達物質を放出し、その化学伝達物質が
蕁麻疹や湿疹などの症状をひき起こすと説明しました。
では、その化学伝達物質とはいったい何なのでしょうか?
肥満細胞から放出される化学伝達物質は、
①すでに保持しているもの
・ヒスタミン
・セロトニン
・カリクレイン
・ヘパリン
・好酸球走化因子・好中球走化因子
・アリルサルファターゼ・キニノゲナーゼ・トリプターゼ
②合成されるもの
・ロイコトリエン
・プロスタグランジン
・HETE(hydroxyeicosatetraenoic acid)
・トロンボキサンA2
・血小板活性化因子
などがあります。
それぞれの化学伝達物質は、各作用を行いますので、
その作用により、湿疹などが誘発されるわけです。
たとえば、どのような作用があるかというと
・平滑筋収縮
・血管透過性亢進
・気道粘液分泌増加
・白血球遊走、活性化
・上皮細胞障害
・神経刺激
・血管拡張
などの作用があります。
要するに、これらの複数の化学伝達物質が
さまざまな作用をひき起こし
それによって症状がでるわけです。
だいたいアレルギー反応では、このような
化学伝達物質が関与しています。
また、これらの化学伝達物質だけでなく、
サイトカインといわれる物質も複雑に
関与しています。
ここらへんの話になってくると、一般の方はさっぱり
わからなくなってくると思いますが、特に知っておく
必要もありません。
簡単な本には、詳しい説明がない場合もありますし、
詳しい説明を載せる必要もそんなにないと思いますが、
実は血中や組織の細胞ではかなり複雑なやりとり
がされていて、そのような単一でなく、複数の
物質が関与して、いろいろなアレルギー反応が
起こっているわけです。
ここらへんの話を詳しく知りたい場合は、
免疫学や薬理学、生化学、生理学、細胞学
などの専門書を読めば、イヤというくらいに
詳しくのっていますので、おすすめはしませんが
参考までに読んで見るのもよいかもしれません。
また、アレルギー反応といっても、
Ⅰ型アレルギー
Ⅱ型アレルギー
Ⅲ型アレルギー
Ⅳ型アレルギー
などのような、機序によって
かわってきます。
蕁麻疹はⅠ型アレルギーであり、
即時型反応です。
アトピー性皮膚炎はよくわかっていません。
