n-3多価不飽和脂肪酸はアトピー性皮膚炎に有効ですか?
■n-3多価不飽和脂肪酸はアトピー性皮膚炎に有効ですか?
n-3多価不飽和脂肪酸は、
ω3多価不飽和脂肪酸とも呼ばれます。
n-3とかω3というのは、
カルボキシル基(COOH)から最も遠い炭素(ω炭素)
から3番目に二重結合があるものをω3系といい
n-3多価不飽和脂肪酸といえば、
αリノレン酸(ALA 18:3)
エイコサペンタエン酸(EPA 20:5)
ドコサヘキサエン酸(DHA 22:6)
のことを指します。
(18:3というのは、18個の炭素からできた脂肪酸で
二重結合が3個あることを示します)
これらのn-3多価不飽和脂肪酸
αリノレン酸(ALA 18:3)
エイコサペンタエン酸(EPA 20:5)
ドコサヘキサエン酸(DHA 22:6)
ですが、いくつかの報告では、
母乳中のエイコサペンタエン酸(EPA 20:5)の
濃度と授乳中の子供のアレルギー、アトピー性皮膚炎の
状態は相関するや
アトピー性皮膚炎の小児に
エイコサペンタエン酸(EPA 20:5)
ドコサヘキサエン酸(DHA 22:6)
を豊富に含むサプリメントの有効性を示した
と言う報告もあります。
要するに、n-3多価不飽和脂肪酸はアトピー性皮膚炎に
有効であるという報告です。
多価不飽和脂肪酸というのは、
n-3系とn-6系があります。
n-6系はカルボキシル基(COOH)から最も遠い炭素(ω炭素)
から6番目に二重結合があるものをいい
n-6多価不飽和脂肪酸は
リノール酸(18:2)
γリノレン酸(GLA 18:3)
アラキドン酸(AA 20:4)
があります。
n-6多価不飽和脂肪酸は、逆にアトピー性皮膚炎を
促進する方へ関与すると言われています。
また、n-3多価不飽和脂肪酸が多い方が、
n-6多価不飽和脂肪酸のアラキドン酸が
少なくなるという報告もあります。
つまり、研究上ではn-3多価不飽和脂肪酸は
アトピー性皮膚炎の改善になんらかの関与が
あるのではと考えられています。
ですが、確実に分かっているものではありません。
現在の所、n-3多価不飽和脂肪酸が
アトピー性皮膚炎の治療に積極的に活用されている
わけではありません。
ですが、このn-3多価不飽和脂肪酸というものは、
αリノレン酸は必須脂肪酸であり、食物から摂取するもの
です。
食物では、しそ油、えごま油などに含まれています。
また
エイコサペンタエン酸(EPA 20:5)
ドコサヘキサエン酸(DHA 22:6)
は、魚に含まれていますので、これらの食事を
心がけるのは、良いことだと思います。
結論的に言えば、
n-3多価不飽和脂肪酸はアトピー性皮膚炎に有効ですか?
という問いには、
有効かどうかは、わかっていない。
ということです。
ですが、これらn-3多価不飽和脂肪酸とアトピー性皮膚炎の
関係の研究は興味深いところです。
