食物アレルギー診療ガイドライン2005
■食物アレルギー診療ガイドライン2005
監修:向山徳子・西間三馨
作成:日本小児アレルギー学会
食物アレルギー委員会
協和企画
定価 2000円
おすすめ度:★★★★
難易度 :★★
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今まで、食物アレルギーに関するガイドラインという
ものはありませんでした。
ですので、食物アレルギーの患者さんは、適切な
治療が受けられなかったり、間違った治療方法を
余儀なくされたりしていました。
そして、2000年に食物アレルギー委員会が
立ち上げられ、2005年にやっと
食物アレルギーに関するガイドラインができました。
それが本書になります。
この食物アレルギー診療ガイドラインは、
食物アレルギーについて簡潔にまとめられており、
一般の方にもおすすめします。
値段も2000円と通常の医学書と比べると手ごろな
値段となっているので買いやすいです。
本屋の医学書コーナーのアレルギーの棚にあると
思います。
大きい本屋でないとおいていないかもしれません。
この本を読めば、ある程度の食物アレルギーの知識や
治療方法、食物除去について、食物負荷試験に
ついてが分かります。
この食物アレルギー診療ガイドラインでは、
授乳中の母親および児に対する食物アレルゲンの効果
に書かれた記事があります。
それによれば、
授乳期の食物アレルゲンの除去により、アレルギーが
抑制できるかどうかは、証明されていないので、
妊娠中から授乳期にかけての母親および児に対する
食物アレルゲン除去には、乳児期以降を
含めた長期的なアレルギー疾患の発症予防効果は
ないと結論づけています。
食物アレルギー診療ガイドラインでもこのような
ことが書かれているのですね。
ですが、これは、アメリカ小児学会や欧州小児アレルギー
学会での授乳中の母親の食物除去に対する見解が統一
されていないことなども考慮にいれている点が
ポイントです。
どうも医学のガイドラインを作る場合、国際的には
どうかという視点が必要なのでしょうが、
授乳中などでは、母乳と食物アレルギーの関係を
解明しないといけないのであって、その母乳成分は
食生活によって変わってくると仮定すれば、
他国と日本を単純に比較するのはちょっと
違うのではと思ったりもします。
結局、ガイドラインでははっきりとわかっていないので、
妊娠中から授乳期にかけての母親および児に対する
食物アレルゲン除去には、乳児期以降を
含めた長期的なアレルギー疾患の発症予防効果は
ないと結論づけていますが、
実際に母乳育児中にお母さんの食事制限によって
乳児のアトピー性皮膚炎が改善された症例も
いくつか報告されています。
ですので、この食物アレルギー診療ガイドラインが
書いていあることがすべて正しいというわけでは
ありません。
結局、ガイドラインというのはまとまった意見で
あって、無難なように作られています。
やはり、いろいろな医師の考えをとらえて
総合的に判断するのがよいと思います。
本食物アレルギー診療ガイドラインは、
医療従事者以外でもなんとか読めるレベルであるので、
まずは購入して読んで見ることをおすすめします。
