アレルギー科2002年10月号
■アレルギー科2002年10月号
科学評論社
定価2835円
おすすめ度:★
難易度 :★★★★★
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アレルギー科 という雑誌です。
特集は、抗原(アレルゲン)と抗原の修飾
というマニアックな特集です。
はじめに言っておくと、この雑誌の内容は
もちろん医師向けで、難易度が高いので、
一般の方は買う必要はないです。
おそらく読んでもわけがわからないと
思います。
内容は、
・スギ花粉、ダニ抗原の分子種構成と分子多型
・ダニ抗原のエンジニアリング
・そばアレルギーに関与するアレルゲン分子の同定
・母乳への食物アレルゲンの移行
・エタノール処理抗原によるマクロファージ/抗原提示細胞の
サイトカイン産生パターンの変化
・遺伝子発現プロファイルによる感作性物質の分類
・MISTによるマスト細胞機能の制御
・アレルギー疾患標的臓器におけるTARCとMDCの発現
・マスト細胞におけるEカドヘリンの発現とマスト細胞の分化
・免疫機構における血小板の役割
・アレルギー反応におけるヒスタミン合成酵素の誘導
などです。
この中で興味があるのは、もちろん
・母乳への食物アレルゲンの移行
です。
これは、母親が食べたものの中に含まれるアレルゲン
が母乳中へ出るかというものです。
結論としては、母親が食べたものの中のアレルゲンは
母乳中に出ます。
つまり、母乳中にもアレルゲンが含まれるということで
その母乳を飲むことで、乳児もアレルゲンに感作
されることになります。
それによって、食物アレルギーを発症することもあります。
また、母乳中に出てくるアレルゲンの濃度は
直接摂取する場合よりかなり低い濃度になっています。
ですので、母乳を飲むことで即時型のアレルギー反応(じんましんなど)
を起こすことは少ないと思いますが、
この低濃度のアレルゲンがアトピー性皮膚炎を起こすことは
十分考えられます。
そこらへんのことを検討している記事でした。
このような研究はもっと大規模に行って欲しいと
願っています。
母乳とアトピー性皮膚炎の関係が解明されると
よいのですが、
これには、まだまだ時間がかかりそうですね。
