母乳中のタンパク質について
■母乳中のタンパク質について
母乳中のタンパク質は、
①カゼイン
②乳清タンパク
の2つに大きくわけることができます。
これは牛乳でも同じです。
ただ、牛乳はカゼインの比率が高い(約80%)
ですが、母乳のカゼインの比率は約30%くらいと
牛乳に比べて低いです。
●カゼイン
母乳には、αs1カゼインが存在しますが、その含量は
全カゼインの1%以下であるという報告があります。
ほとんどは、βカゼイン、γカゼインからなっています。
カゼインは多量のカルシウムイオンを結合し、乳汁中への
カルシウムの分泌に重要です。
●乳清タンパク
母乳中の乳清タンパクの構成は、以下のように
なっています。
・αラクトアルブミン 約28%
・ラクトフェリン 約30%
・血清アルブミン 約 3%
・分泌型IgA 約 7%
計約67%
牛乳にはβラクトグロブリンが含まれていますが、
母乳にはほとんど認められません。
その
βラクトグロブリンは主要な牛乳アレルゲンです。
αラクトアルブミンは乳腺細胞内で合成されます。
ラクトフェリンは
1分子あたり、3価鉄イオン2個を結合する
鉄結合性糖たんぱく質です。
●母乳には100mlあたり約50ugの鉄が含まれている。
ラクトフェリンの70%以上は鉄未飽和の状態で存在します。
分泌型IgAとは、免疫グロブリンのIgAの分泌型ですが、
これは腸管での免疫として働く免疫グロブリンです。
以上のような物質が母乳中のタンパクの主なものです。
母乳と牛乳では、若干内容や構成が違ってきます。
ですので、母乳と牛乳はまったくイコールという
わけではなく、たとえば、カゼインと乳清タンパクの
比率が違うように、
母乳の方が消化がよく、牛乳の方が消化に
時間がかかります。
