母乳中の脂質について①
■母乳中の脂質について①
母乳中の脂質は、
・中性脂肪
・複合脂質
・ステロール類
・脂溶性ビタミン
などから成り立っています。
このなかでも
母乳中の脂質は、
中性脂肪が約98%をしめます。
つまり母乳中の脂質は、
ほとんどが中性脂肪ということです。
中性脂肪はトリグリセリドと呼ばれます。
中性脂肪の構成成分は、
グリセロール+脂肪酸です。
つまり
中性脂肪=グリセロール+脂肪酸
となっています。
・複合脂質の主な成分は
リン脂質です。
・ステロール類は主にコレステロールが
遊離型、エステル型として存在します。
母乳中の脂肪含量は、授乳時間によって変化します。
授乳してすぐと授乳を終える頃では母乳中の脂肪含量は
違います。
また朝、昼、夜での授乳でも変化するといわれています。
つまり、母乳中の脂肪含量は常に一定というわけではなく、
常に変化しています。
このように母乳中の脂肪含量は変化しますが、
脂肪酸の組成はそれほど変化しないといわれています。
母乳中の脂肪は、約98%が中性脂肪です。
そしてその中性脂肪の構成をなしている
脂肪酸ですが、
脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
不飽和脂肪酸は、そのほとんどがシス型で存在しますが、
マーガリンなどの製造の時に、不飽和脂肪酸の一部が
トランス型になります。
このトランス型は、生体にとって良くない反応をする
ものです。
そしてこのトランス型は母親の食事から母乳中への
移行するので、注意が必要です。
母乳中の脂質は食事によって影響を受けます。
たとえば、リノール酸は母乳中には平均10~15%
の割合で含有していますが、お母さんの食事によって
1~43%と大幅に変化すると言われています。
また乳腺内で脂肪の合成が調整されていると言われています。
逆に、食事でリノレン酸をたくさんとれば、
母乳中のリノレン酸の割合が高くなるといわれています。
(アレルギー的にみると、リノール酸よりリノレン酸の方が
善玉です。つまりリノレン酸の方をとった方がよいということ。
ただし、n-6系/n-3系の比率が重要といわれています)
