牛乳アレルギー用ミルクについて①
■牛乳アレルギー用ミルクについて①
牛乳アレルギーの場合は、牛乳を除去すれば
よいのですが、
母乳でなく、人工ミルクで育てる場合は、
牛乳アレルギー用ミルクを使用する必要があります。
牛乳アレルギー用ミルクはいくつか種類が
分けられているので注意が必要です。
現在では、大きく
①加水分解乳
②アミノ酸乳
③ペプチドミルク
とわけられています。
これらの分類の違いですが、
まず、牛乳アレルギーは、
牛乳中に含まれているタンパク質である
アレルゲンが原因となっています。
その主要アレルゲンが
●乳清(ホエー)タンパク質(牛乳のタンパクの約20%)
のβラクトグロブリン(分子量18300)
と
●カゼイン(牛乳のタンパクの約80%)
のαs1カゼイン(分子量23600)
です。
そして、アレルゲンとなっている原因は、
このタンパク質の大きさにあります。
その大きさを示しているのが分子量です。
βラクトグロブリンであれば、分子量18300という
大きさが問題なのであって、これを1000くらいに
小さくしてやれば、抗原性は低下します。
そしてそのように分解して分子量を小さくしたものが
①加水分解乳です。
カゼインの場合も同様に、
αs1カゼイン(分子量23600)を
小さく分解してやればよいのです。
この①加水分解乳は、
βラクトグロブリンを分解しているものを
乳清蛋白質分解乳と呼ばれています。
これにはカゼインは含まれていません。
αs1カゼイン(分子量23600)を分解したものは
カゼイン加水分解乳と呼ばれています。
これには乳清蛋白質は含まれていません。
上記の加水分解乳でもアレルギー症状が出る場合は、
②アミノ酸乳を使用します。
アミノ酸乳は抗原性のないアミノ酸を用いて
ミルクを作っています。
値段は、加水分解乳より高いです。
③ペプチドミルクは
乳清蛋白質とカゼインの両方が含まれています。
そして両方の分子量を3500程度に加水分解
したものです。
分子量を小さくすることで、抗原性を
低下させています。
ただし、加水分解乳の分子量1000よりも
大きいので、アレルギー症状をひき起こす場合も
あり注意が必要です。
