子どものアトピー
■子どものアトピー
松村龍雄 著
農文協
定価 1000円
おすすめ度:★
難易度 :★
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この著者は、厳格食法という
かなりきびしい食物除去療法をとなえた
方です。
厳格食法とは、
・動物タンパク、油脂類、マメ類を厳格に除く
・穀類としては、一応、コメ、コムギを続ける
・野菜類としては、葉菜(ほうれん草を除く)を与える
・コンブ、ワカメ、ヒジキなどの海草を与える
・調味料としては、塩(天塩、伯方の塩など)とテンサイ糖を
用い、化学調味料は除く
・コメ、コムギにアレルギーがあれば、ヒエ、アワ、キビを
用いる
(子どものアトピー P.97より引用)
のような食事を行う方法です。
また、著者は、牛のもの、鶏のもの、大豆のものを
3大アレルゲンとしています。
著者はかなり昔(といっても明治43年生まれ)の方
です。
現在は、ここまで厳しく食事療法を行っている
医師はまれだと思います。
ですが、全国には、まだこのような厳格食法を
行っているところもあるかもしれません。
正直、かなり厳しい食事療法ですので、
間違いなくつらいです。
動物タンパク、油脂類、マメ類を厳格に除く
とありますので、
ほとんどの食事がダメになります。
また、著者は、鶏のもの、牛のもの、大豆のものも
除去なので、かなり厳しい食物序除去といえます。
では、いったいこの方法でアトピー性皮膚炎は
よくなるのか?
ということですが、おそらく良くなる人もいると
思います。
これだけ、アレルゲンが予想される食べ物を除去すれば、
食物アレルギーに関与するアトピー性皮膚炎であれば、
湿疹は改善すると思います。
ただし、乳児期の場合だけだと思います。
成人はどうかはわかりません。
乳児は、食物アレルギーによっておこるアトピー性皮膚炎が
多いのは事実なので、アレルゲンであるタンパク質を
これだけ厳しく除去すれば、確率的にかなりアレルゲンを
除くことができます。
ですので、アレルゲンを避けた分、アトピー性皮膚炎は
治る率も上昇すると思われます。
ただ、この方法は、かなり極端ですので、あまり
勧められるものではありません。
個人で行うにはかなり危険な方法です。
なぜなら、栄養不足が予想されるからです。
現在では、食物アレルギーに関するいろいろなことが
分かってきていますので、ここまで厳しく行う
必要はありません。
食物アレルギーになりやすい食物から除去していけば
よいと思います。
ですので、もし本書を読んで、自分でこの厳格食法を
行う方は、かなり危険なので、自分だけで行うのは
やめた方がよいと思います。
