Th1細胞とTh2細胞
■Th1細胞とTh2細胞
よく食物アレルギーの本やアトピー性皮膚炎の本を
読むと、Th1細胞、Th2細胞というのが出てきます。
このThとはヘルパーT細胞のことです。
ヘルパーT細胞とは、リンパ球の1種です。
リンパ球と呼ばれるものには、
Bリンパ球
Tリンパ球
NK細胞
に大別されますが、
このTリンパ球はさらに
・ヘルパーTリンパ球
・サプレッサーTリンパ球
・細胞傷害性Tリンパ球
に分けられます。
このヘルパーTリンパ球が
ヘルパーT細胞です。
このヘルパーT細胞は、サイトカインという伝達物質を
出すのですが、そのサイトカインの種類により
ヘルパーT細胞は大きく2つにわかれます。
それが
Th1とTh2です。
ヘルパーT細胞1
ヘルパーT細胞2
ということです。
Th1は、IFN-γやIL-2などのサイトカインを産生します。
Th2は、IL-4、IL-5、IL-10などを産生します。
Th1細胞は細胞性免疫に関与し
Th2細胞は液性免疫に関与します。
細胞性免疫とは、簡単に言えばT細胞で伝達される免疫です。
液性免疫とは、免疫グロブリンによる免疫です。
Th1とTh2はお互いを抑制する相互の制御機能があります。
ですので、Th1とTh2バランスがどうのといわれるのは、
さまざまな感染微生物や免疫刺激によって、Th1が優位か
Th2が優位かの方向が決まるからです。
Th1とTh2の前駆物質である、Th0(ナイーブ細胞)は
その異なる環境下によって、Th1やTh2に
分化します。
要は、免疫系のサイトカインバランスの話になってきますが、
このようにTh1とTh2では役割が異なることから
それによって、アトピー性皮膚炎にどう関係しているかが
研究されていますが、はっきりとしたことは
わかっていません。
それだけ、複雑なしくみということですね。
ここらへんの話をくわしく知ろうと思えば、
免疫系、細胞系、サイトカイン系の本を
たくさん読まなければなりませんが、
はっきり言ってかなりマニアックな世界になるので、
一般の方はわけがわからないと思います。
一応、そうゆうのがあるのだなと
思っていただければよいと思います。
