Th1/Th2バランスとは?
■Th1/Th2バランスとは?
Th1細胞、Th2細胞というのは、
ヘルパーT細胞のことです。
ヘルパーT細胞とは、リンパ球の1種です。
このTh1細胞とTh2細胞のバランスとはなにかというと、
アレルギーの発症には、Th2細胞が重要な働きをしていて、
Th2細胞の免疫応答の亢進が進んでいる人の方が
アレルギー患者が多いといいます。
つまり、Th1/Th2バランスがくずれて、
Th2が優位になると、アレルギーが生じやすくなるかも
しれないということです。
Th1やTh2は、サイトカインといわれる伝達物質を放出しますが、
Th1とTh2はお互いを抑制しあったりしていますので、
このバランスが重要なのです。
特に、新生児期の免疫はTh2細胞に偏っており、その後
Th1/Th2バランスがとれたものへと移行していきます。
このTh1/Th2バランスの発達には、
細菌感染などの生体への刺激が必要だと考えられています。
要するに、ある程度の細菌感染などをすることによって、
免疫系が発達していくということです。
ですので、ずっときれいなところにいると、このTh1/Th2バランスが
Th2の方が優位になり、その結果アレルギーが起りやすくなるのでは?
と考えられています。
(あくまで仮説です。はっきりとはわかっていません)
つまり、アトピー性皮膚炎をはじめとする、アレルギー体質は、
このような免疫系である、Th1/Th2などのバランスが
一つの原因なのではと考えられるようになりましたが、
それが本当にアトピー性皮膚炎の増加などと関係があるのかは
はっきり分かっていません。
●補足
Th1、Th2というのは、ヘルパーT細胞ですが、
このTh1、Th2というのは、そこからサイトカインという
命令形を伝える伝達物質(糖タンパク)を放出します。
このサイトカインというものは、各所へ指令を伝達し、
炎症反応や抗炎症反応などさまざまな伝達を行います。
サイトカインはたくさんの種類があります。
サイトカインは単独で働くというか、複雑なサイトカインと
複雑にからみあって、生体に働きかけるので
なかなか解明するのは難しいです。
このように、生体内ではいろいろな反応が起っているわけですが、
われわれができることといったら、スキンケアと食事に関すること
くらいしかできません。
いろいろ研究はされていますが、結局できることは
限られています。
